これまでのコーンの作柄についてー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
これまでのところアメリカのコーンベルトにおける作柄は決して良くない。
干ばつも結構ひどく、天気も雨が少ない。
少なくともそう言われている。
良くないのはわかるのだが、僕の欲しい情報量には到底到達していない。
と言うのも、
過去比較してどうだったか、比較することで、
適切な予測ができると思われるからだ。
ずっと、そういった思いがあり、データを探していたところ、
とりあえず、ヒントになる情報を発見したので、
今回紹介したい。
過去30年と比較した今年の作柄
情報元は、
Top 18 Corn State Crop Ratings - DTN Progressive Farmer
30年の情報を元としている。
30年だ。
ほんとうに長期の情報だ。(僕もまだ生まれたばかりの頃だ。)
早速データを見て行きたい。
まずは、グラフの説明
横軸 : 州名 (2文字) 参照(アメリカ-州-略号)
左縦軸 : 過去31年の作況指数で2017年は何位か
(1 → 過去最高の作況指数)
(31 → 過去最低の作況指数)
黒折線 : 左縦軸に対応
棒グラフ: 右縦軸に対応(青→2017年、黄色→30年の平均)
(ND、TNは過去17年間のデータ)
では、内容を見て行く。
まずは、黒折線。
真ん中が15とすると、18州中12州が15位より下位になるので、今年の作柄は良くないことがわかる。
特に悪いのは、
収穫量第6位のサウスダコタ(過去30年で31位)
収穫量第15位のコロラド(過去30年で29位)
収穫量第3位のネブラスカ(過去30年で27位)
コーン収穫量の多い州を見て行くと、
収穫量第1位のアイオワ(過去30年で18位)
収穫量第2位のイリノイ(過去30年で20位)
収穫量第4位のミネソタ(過去30年で15位)
となり、決して良い状況ではない。
また、棒グラフを見て行くと、メインの州では、
とそこまで悪くないように見える。
しかし、次のグラフを見てほしい。
これは、過去80年間の単位面積当たりの収穫量の推移だ。
これを見ると過去30年で、コーンの品種改良が進み、単位面積当たりの収量が増えてきていることがわかる。
1986年は119.4ブッシェル/エーカーだったのが、過去5年の平均は159ブッシェル/エーカーだ。
過去30年の平均はないが、大体145~150ブッシェル/エーカーだと思うと、これよりも作柄が悪いならば、140ブッシェル/エーカーくらいの予測が妥当と言うことになる※。
(※過去30年の品種改良により、大幅に作柄が良くなっているとのこと。それなら、多少悪い作柄予想であっても回復する余地はあるのかも、とは思うが)
まとめ
少なくとも、これまでのところ、あまりよくはないということはよくわかった。
今後の天候については、多少降雨もあったり、悪くはない予測となっているので、これからどこまで回復できるのかが、カギとなる。
更に情報を集めていきたい。
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