コーン作柄最新状況の考察ー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
24日、アメリカ農務省(USDA)よりアメリカのコーンの作柄状況が更新となった。
ご存じのとおり、作柄は前週よりも悪化している。
今後どうなるかが気になるところだ。
今回のブログでは、実際の資料を詳細に見ていこうと思う。
USDAの発表資料
ニュースサイト等で大々的に発表されているのだが、
コーンの作柄は毎週発表されている。
発表されているページは、USDAのホームページからでは見つけにくいが、
にて見ることができる。
今後のリリース予定も載っているのだが、毎週月曜日のPM4時発表なので、日本時間で言えば深夜。
では、実際に中身を見て行きたいと思う。
最新の「Crop Progress」を開くと、「Corn Silking」(シルキング)の状況と「Corn Dough」の状況が出てくる。
アメリカ全体の92%(18%)をカバーしているので、これが全体の大まかな状況と見て間違いないだろう。
で見て行くと、
Corn Silking(18州の平均)
今期 67 %
前期 76 %
平均 69 %
となっている。去年よりもだいぶ遅く、平均よりも遅め。
何とも、評価しずらいところ。とくに、大不作の2012年を含むから、平均と言ってもどんな状態かわかりにくい。
しかし、平均と2ポイント差なので平年並みとは言えそうだ。
続いて、次のステージである、「Corn Dough」の状況
Corn Dough(18州の平均)
今期 8 %
前期 12 %
平均 13 %
こちらは、大分遅れていることがわかる。受粉時期にであるCorn Silkingが高温すぎてうまくいかず、今のところ実が成長する過程まであまり入ってきていないように思われる。
まあ、ただ作柄が遅れているだけの可能性もあるので、これもまだ評価しきれない。
続いて、コーンの作柄状況について。
こちらもまずは18州平均のみ見て行きたい。
Corn Condition(18州の平均)(Good or Excellent)
今期 62 %
前週 64 %
前期 76 %
去年より圧倒的に悪いことは少なくともわかる。
そして、前週より2ポイントの悪化。
ただでさえ悪い中で、更に悪化しているようにも見ることができる。
ただ、前週より回復していないだけで、大きく悪化していない、
とも言うことはでき、
これ以上悪化はしにくい状況かな、
と読み取れる。
但し、各州のPoor,Very Poor(良くない、かなり良くない)を見て行くと、
ノースダコタ(3.4%) 23%
サウスダコタ(5.5%) 37%
(カッコ内はアメリカ全体の内の収穫量比率)
となる。
他の州は、10%前後にしかならない。
つまり、普通の比率が非常に高いのだ。
評価しにくいことには変わらないが、
少なくとも、大不作になるような状況ではなく、価格の高騰は起こりにくいといえそうだ。
まとめ
24日発表の作柄状況について詳しく見てきた。
決して良くはないのだが、すごく悪くはない、というのこれまでの状況。
今後、より悪化するのか?改善が進むのかがポイントとなるが、
いずれにしても、毎週この発表資料を熟読する必要はありそうだ。
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