2017年産コーンのYIELD予測ー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
先日、コーンの収穫量予測は、
World Agricultural Supply and Demand Estimates
（WASDE）
にて調べることができる、と書いた。
(この記事です。)
次回は8月10日。
結構重要な時期なのだが、発表はまだまだ先。
しかし、ご承知の通り、WASDEが唯一の作柄予測機関か、
と言われればそうではない。
それぞれ、調べ方は異なることものの、
今の作柄を知るためには、重要な情報になるだろう。
本ブログでは、他の作柄予測機関の現在の予測について書いていきたいと思う。
おさらい
前回のWASDEの作柄予測を改めて見てから、本題に入って行こうと思う。
単位面積当たりの収穫量（単位はブッシェル/エーカー）
2015年産 168.4
2016年産(予) 174.6
2017年産(6月予測) 170.7
2017年産(7月予測) 170.7
となっている。
2017年は2016年よりは減産。しかし、2015年より増産が見込まれている。
これを踏まえた上で、予測を見て行きたい。
予測１
１つ目は、「Informa Economics」の予測。
こちらは営利団体の為、会員でないと、詳細は見ることができない。
しかし、ニュース等で作柄予測を見ることができた。
こちらの予測は、現在、
単位面積当たりの収穫量（単位はブッシェル/エーカー）
2015年産 168.4
2016年産(予) 174.6
2017年産(6月予測) 170.7
2017年産(7月予測) 170.7
2017年(7月末予) 166.0(Informa Economics)
となっている。
理由は、全般的な干ばつによる影響。
こうなると、
USDA予測より394百万ブッシェルのロスとなり、
需要が変わらなければ、
1,932百万ブッシェルの最終残となる。
このデータをWASDEのデータと比較すると、
繰り越し残（単位は百万ブッシェル）
2015年産 1,737
2016年産(予) 2,370
2017年産(6月予測) 2,110
2017年産(7月予測) 2,325
2017年産(7月末予測) 1,932
と、繰り越し残が大幅に減る見込みに変わる。
予測２
続いて、「International Grain Council」のサイトを見て行きたい。
(和訳：国際穀物協会）
ようは、世界的な穀物の状況を公表・情報共有をしている団体であり、
無料情報を見ることができる。
こちらが、7月27日に発表した収穫予測を見て行くと、
13,862百万ブッシェル。(352.1百万tより逆算)
単位面積当たりの収穫量は、
単位面積当たりの収穫量（単位はブッシェル/エーカー）
2015年産 168.4
2016年産(予) 174.6
2017年産(6月予測) 170.7
2017年産(7月予測) 170.7
2017年(7月末予) 166.0(IGC)
とInforma Economics同様の予測となっている。
（IGCがInforma Economicsのデータを参考にしている可能性があるが。）
あまり作柄について楽観視できない状況であることはわかる。
まとめ
8月10日のWASDEの発表で、収穫量予測は 下方修正される可能性が高い、
と言うことはできるだろう。
ただ、これはあくまで予測。
状況を把握するには、作柄を追いかけていくしかないことには変わらない。
質問はコメント欄に。
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