US以外のコーン輸出国について見て行きたい!ー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
コーンの輸出国について書いていきたい。
と言うのも、生産国と言っても、輸出がなければ
世界マーケットへの影響は限定的だが、
輸出国のコーンは、世界的な影響力が大きく、
当然シカゴコーン相場にも作用すると思われるため。
僕自身の勉強の為、アメリカ以外の輸出国について、少し調べていきたいと思う。
世界の輸出国
情報は度々登場している
を参照。
アメリカが最大のコーンの生産国であるが
ブラジルとアルゼンチンで全輸出量の33.5%に相当し、
アメリカの39.87%に3割及ばないのみ。
思いのほか、差が小さく肉薄している。
ちなみに、これまでのブラジルの輸出量の推移は
参照
The Great Corn Clash Is Coming as U.S., Brazil Farmers Face Off - Bloomberg
2008-2011年はアメリカの輸出量に敵う気配すらなかったものの、
2012年以降、徐々に輸出量を伸ばし、ついにあと一歩のところまで来ている。
では、どうして、ブラジルのコーン生産量は伸びてきているのだろうか?
ブラジルでのコーン生産量の増加理由は
ようは農家が儲かると思っているから、生産量を増やしていると思われる。
調べたところ、
・大豆を育てるより利益になりやすい。
・ブラジル国内の需要はないが、世界のマーケットに売りやすい。
と言う理由のよう。
自国のコーンマーケットは非常に小さいのだが、世界市場はアメリカのコーン相場を見ているため、輸出による利益が出しやすい、ということなのだろう。
しかも、アメリカの夏が南米の新物コーンの輸出スタート時期と重なるため、成約が進みやすいというメリットもあるように思う。
アメリカマーケットへの影響
上記で上げた影響は明らかに顕在化しており、
2017年産アメリカ産コーンの成約があまり進んでおらず、2010年以来最低のペースで推移している。
この理由は、ブラジルの国内コーン相場が急落したこと、またブラジルレアル安により価格が安かったことを受けて、需要者が買いに入ったため。(農家としても輸出した方が高く売れた。)
そして現在のシカゴコーン相場は、まだまだ2017年産の作柄が分からない状況にもかかわらず、現在のアメリカコーンの荷動き・成約状況が悪いために値が下がってきている。
特別な要因(レアル安)があったと言えるものの、ブラジルのコーン相場がアメリカマーケットにも明らかに影響を及ぼしているといえる。
まとめ
ブラジルのコーン相場、南米コーン相場の影響について書いてきた。
アメリカの足元にも及ばなかったブラジル産コーンがここまで成長してきて、
今年のアメリカの作柄次第では、チーム南米がアメリカを追い越しそうな勢いがある。
そうなると、世界のコーン相場への南米の影響度は更に増してくる。
ブラジル産コーンの今後は
為替(レアル安だと成約が進みやすい)
大豆相場(コーンと比較して農家にとって売りやすいか?)
アメリカコーン相場
が影響してくる。
こういった要素も踏まえ、今後どうなるか、予測していきたい。
質問はコメント欄に。
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