コーンベルトに所属する州ってどこ?ー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
7月のコーン相場は天候相場と言われ、
価格変動が非常に激しい時期である。
「天候相場」と言われているだけに、今後の天候予測によって
簡単に価格が上下してしまう。
特にここ2週間くらいのコーン相場はジェットコースターのようだった。
干ばつかと思ったら、雨予想に変わったりと、意見が行ったり来たり。
頭を悩ましている方も多いのではと思う。
(もちろん僕も頭が痛い。)
どこの天候かといえばアメリカ中西部の天候。
コーンベルトの地域である。
と、ニュースを見てなんとなくわかった気になっているが、
そもそもアメリカのどの州が大産地なのか?
どの州を特に注目するべきなのか?
これがわからないと、どこの天候を見ればいいのかわからないはずである。
そして、案外この情報が日本語では簡単に調べられない。
今回のブログでは、アメリカの州別の収穫量について考えていきたい。
州別生産量(2016年)
昨年の生産量を参考に、考えていきたいと思う。
下の表を見てほしい。
(数字はブッシェル)
アメリカのコーン生産量の内、アイオワ、イリノイ、ネブラスカ、ミネソタだけで、約54%となる。
半分以上はこの4州で生産されている。
つまり、この4州の天候だけを見ていても、アメリカ全体の生産量の大筋は外れないはずである。
もう1点注目すべきは、
生産量5位から11位の7州で約31%を占めているということである。
結構な割合を占めている。
4州にプラスして、この7州の天気も追いかけなくてはいけないのか?
更に詳細な地図で見て行きたいと思う。
州別コーン生産順位地図
地図上で、コーン生産順位を表示してみると、次の通りとなる。
(USDA発行資料をたろちが加工。)
この地図の意味を簡単に説明する。
2016年の生産量が多い地域は緑が濃く、少ないと色が薄い。
USDAが発行している公式資料であり、2016年の生産量を元にしている非常にわかりやすい資料である。
地図について見て行く。
コーン生産量が多い4州の周辺に残りの7州があるのがわかる。
但し、1位から4位の州内が緑で埋め尽くされているのに対し、
5位から11位の緑地域は限定的であり、大体1から4位の地域と接している部分が産地である。
まとめ
「上位11州で8割以上の生産量がある」
これをそのまま解釈すると、
収穫時期の天候を予測するには全部の州の天気を見なければいけないように感じてしまうが、
実際には限られた地域を見ればよく、
それも上位4州に近接している地域であるため、
最終的に
やはり上位4州の天気だけを見ていても大筋は外れない、
との考えで良いように思う。
参考資料
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