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世界全体を見たコーンの状況ー【非会員限定】コーン先物情報ブログ

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2016年産の米国産コーンの繰り越し在庫について前回書いた。

 

一言で言えば、在庫は多いので、多少不作でも問題はなさそうであること。

 

 

コーン相場だけを見ていると、コーン相場はシカゴ穀物相場であり、アメリカだけを見ていればいいように見える。しかし、当然、コーンは世界経済の中にある。



今回はもっと大きな動きである、

 

 

 

 


「世界」全体の動向について書いていきたいと思う。

 

※世界の動向とは言っても、去年の実績である。

今年は若干状況が異なると思われるが、大きくは変わらないと仮定して

話を進める。



世界の状況

 

 

 


まずは、世界の生産量。

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世界全体では40,861百万ブッシェルあるなかで、

 


アメリカだけで15,148百万ブッシェルあり、世界全体の37.1%を占めており、世界最大の生産国となる。

ついで中国が8,643百万ブッシェルで、全体の21.1%で第2位

この2か国だけで、世界の生産量の半分に相当している。

 

消費量

世界全体の消費量は下記。

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世界全体の消費量は40,429百万ブッシェルであり、生産量と足し引きすると、

432百万ブッシェルしか余らない計算。

 

ほぼ、需要と供給が拮抗している状況と思われる。

 

 

国別で見て行くと

 

アメリカの消費量は12,360百万ブッシェルで、

生産量から逆算すると、2,788百万ブッシェルしか余らない。

これは、生産量の18.4%に相当している。

 

また、中国の消費量は8,937百万ブッシェルであり、

生産量の8,643百万ブッシェルよりも多いため、

294百万ブッシェル足りず、輸入しなくてはいけなかった。

 

つまり、生産量を見ると、アメリカ、中国が大量に作っているように見えるが、

 

実際は自国消費で精いっぱいである状況が垣間見える。


続いて国別の輸入、輸出量

 

 

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輸出の数量は、5,592百万ブッシェル

 

うち、アメリカ(39.8%)、アルゼンチン(18%)、ブラジル(15.5%)の3か国のみで73.3%に相当する。

 

これにウクライナ(12.7%)を足すと、86%となり、

 

この4か国の生産量、プラスして自国消費が多い中国に注目する必要があることがわかる。

 

輸入については、日本、メキシコ、EUが多い。

 

大部分が飼料として消費されると思われることから、輸入量については例年大きく変化がないと想定される。

 

ここでの詳細な説明は割愛する。

 

最後に

 

良い図がないのだが、世界の2016年産の繰り越し在庫の予測は

5,704百万ブッシェル(224.59MT)が予測されている。

これは去年より106%増加している。

また、世界消費量の14%に相当する。

 

 

コーン、という枠組みだけで見ると、

世界的にかなり余っているような状況であることが言える。

 

去年を踏まえたうえで、2017年はどうなるか、予測していく必要がある。

 

参考資料

 

World of Corn 2017

https://www.usda.gov/oce/commodity/wasde/latest.pdf

(6月9日発表のUSDAによる世界農業予測)

 

 

 

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