コーン先物の考察と今後の仕掛け方法について考えるー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
昨日、現在の需給バランスについて考察をしていく記事を書いた。考察結果から、恐らく、コーン先物価格は底値付近まで近づいている、という予測をしている。
だいぶ状況は見えてきているのだが、今何をすべきか?について決めるためには、もう一歩考えていく必要があると思っている。そのために、昨日はあまり書いていなかった、コーン現物・先物価格についてもう少し考察していきたい。
現在のコーン現物価格
現在は$320.2/ブッシェル。これは過去の価格推移からすると、だいぶ底値であることは明らかである。ちなみに、直近3年の8-9月のコーン現物価格は
2014年 $318/ブッシェル前後
2015年 $365/ブッシェル前後
2016年 $310/ブッシェル前後
となっている。
参照
ZC*0 | All Futures Contracts for Corn
前回のブログで考察した通り、2017年の繰り越し残の状況は、2015年に近い数値になる見込みである。
現在の現物価格が$320.2/ブッシェルに対して、2015年の今頃は$365/ブッシェルであったことから、今年の今の現物価格は安すぎる。また、2015年より大きな繰り越し残となった2014年の今頃の価格は$318/ブッシェルであったことから、これ以上値下げるのは難しい水準まで来ているということができる。
続いて、現実に取引を行う12月限の先物価格について考えていきたい。
現在のコーン先物価格について考える
現在の12月限のコーン先物価格は$353.4/ブッシェルとなっている。
今後の価格推移は絶対にわからないけれども、期限までに手仕舞うにあたり、大体11月中旬の先物価格が353.4を超える確率が高いならば利益になる可能性は高い、と言うことができる。
過去の12月限の先物価格を精査するにあたり、過去の11月中旬のコーン現物価格を改めて見て行きたい。
11月中旬の現物価格
2014年 $360/ブッシェル前後
2015年 $385/ブッシェル前後
2016年 $340/ブッシェル前後
過去3年間では、11月の現物価格は$340-385である。今年の繰り越し残の傾向としては、2014年と2015年の間が想定されることから、少なくとも$360/ブッシェルを超えてくるのではないかと想定される。実際には、現物ではなく先物取引なので、その鞘は少なくとも$10/ブッシェルが想定されることから予測される11月中旬の12月限の価格は$370/ブッシェル、つまり、現在の$353/ブッシェルよりも$20/ブッシェル前後の上昇が見込める、と言うことができる。
9月が底で、12月に向けて上昇する理由はなんだろうか?あまり調べていないのだだ、9月はひね物の処理がある影響で安値になりやすく、年末に近づくにつれて、2018年の作付懸念が出てくる為であると思われる。その懸念が不安を呼び、8-9月の安値よりも高値になりやすいということなのではないかと思う。この傾向は今年も言えると思われる。
以上より、実際の投資戦略を考えたい。
戦略
考察結果から考えられるのは、ザックリ言えば、
今買って11月中旬に手仕舞う
と言うことである。
これだけのルールだけでも利益になりやすいタイミングということができる。
また、今以上に下落した時のためのヘッジとして、買い下がりをした方が良いか、ついては、多少の下がった時に仕掛けられるように準備をする、と言う戦略で良いのではないかと思う。
例えば、仕掛けられる玉が「1」あるとすれば、そのうちの「2/3」を今仕掛け、今よりも下がれば、どこかのタイミングで残りの「1/3」を仕掛ける、と言うようなザックリした感じでも問題ないのではないのではないかと思う。今よりも大幅に下がる可能性はあるものの、十分に安値水準で仕掛けられているので、あまり無理をしなくても良いタイミングだと思う。
(僕は自己責任でこの感じで仕掛けると思いますが、自己判断でお願いします。)
まとめ
これまで、世界的な需給バランス、先物価格の推移を考察してきた。
今の状況は個人的には絶好のチャンスかな、と思う。こんなチャンスはそうそうない、と思うほどのチャンスかなと思う。
僕は僕なりにこのチャンスを活かせればと思っている。
(まあ、利益になるかは11月中旬になってみないとわからないわけで、その時大損になりそうであれば、途中撤退をする羽目になるかもしれないので、それは考慮を)
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