コーンベルトの干ばつって深刻なの?ー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
1週間前のニュースで、
コーンベルト西部が干ばつ傾向になりコーンの収穫量が悪くなるかもしれない!
と言っていた。
現在は、多少雨予報が増えたことから、
そんなに深刻な干ばつにはならないかも
という考えに変わってきている。
こういったニュースを見ると
7月の天候相場は天気予報が全てを決めている。
そう言うこともできるが、
別の言い方をすれば、
干ばつの有無が相場を決める
ということもできそうだ。
では、どうすればこの情報を得ることができるか?
今回のブログでは、
アメリカコーンベルト周辺の干ばつ状況の調べ方について
書いていく。
(天気の調べ方については依然書いた)
調べ方
アメリカは農産物・畜肉輸出が非常に大きいな国なので、
干ばつ状況が常に監視されている。
もちろんwebサイトもある。(リンク下記)
United States Drought Monitor > Home
トップページを見てみると、早速干ばつ状況を見ることができる。
アメリカの地図のうち、
赤 ⇒ 深刻な干ばつ
オレンジ ⇒ 割と深刻な干ばつ
肌色 ⇒ 干ばつ
黄色 ⇒ 少し干ばつ
を意味する。(だいぶ意訳。)
このページから、各州の干ばつ地図を見ていけば、
コーンの収穫量が多い地域がどういう状況か、
情報を得ることができる。
(コーンの収穫地がどこかわからないなら、過去記事を見てから読み進めてほしい)
コーンベルト地帯の干ばつ状況
まずは、コーンベルトのメインの地域から
(地図上の数字は生産量の順位)
地図をみると、生産量1位のアイオワで多少干ばつ傾向であることが分かる。
しかし、右表の実数を見るとそうでもないことが分かってくる。
右表の「One year ago(去年)」を見ると、
この地域における去年のNone(干ばつ無)は約73%であったのに対し、
現在の干ばつ無は87%。
むしろ干ばつは減っているということができる。
(アイオワ単独を見ても、昨年並みの干ばつ状態。問題があるとは言えない。)
続いて、生産量3位のネブラスカがあるエリア
赤い地域(深刻な干ばつ)も多く、干ばつ傾向と言える。
昨年(One year ago)と比較しても、干ばつ地域は増えているようだ。
(ネブラスカ州の干ばつも広がりつつある)
この干ばつがどこまで広がるかが問題となるが、
今のところ、コーンの主産地で干ばつの深刻さを示すオレンジ、赤の地域はない。
以上より、まだまだ干ばつによる不作を心配する必要はないだろう、
と言える。
(コーンの主産地がわからないなら是非過去記事を参考にしてほしい。)
まとめ
アメリカの干ばつを調べるには、
United States Drought Monitor > Home
を参考にすれば、簡単にわかる。
また、7月11日現在の状況ではあるが、
コーン生産量が多い地域での干ばつ状況は深刻ではなく、
今のところ生産量に影響はないと思われる。
今後の状況については、随時確認をしていってほしい!
質問はコメント欄に。
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