大不作?2012年産コーンとの作柄比較ー【非会員限定】コーン先物情報ブログ
最近のコーンの大不作の年は
2012年。
この年も、コーンベルト全般で厳しい干ばつ傾向となり、
大不作となった。
そして、今年も干ばつで不作傾向が叫ばれている。
しかし、まだまだ、今年の干ばつがどれほどのものになるか
不明な点が多い。
今回のブログでは、2012年のコーンの作柄と比較して、
今年はどのような状況か、書いていきたいと思う。
2012年との比較
特にコーンの作柄が悪かった年は、1988年と2012年。
これらの年と、2017年のコーンの作柄を状況を比較している。
※参照
Assessing the Possibility of Below Trend U.S. Corn Yield
横軸がコーン年の何週目かを表し、
縦軸は、作柄を示す、「Good to excellent」の割合を示している。
現在はWeek29(コーン年で29週目)だが、
1988年、2012年よりもはるかに良い状況であることが見て取れる。
この状況から、大不作になる可能性はなかなかないかな、というのは読み取れる。
但し、次の表のとおり2016年よりは間違いなく悪い。
州内の数字は「Good to excellent」が2016年よりどれくらい良いか、どれくらい悪いかを示している。
特にサウスダコタ、ノースダコタは去年より30ポイント以上悪化となり、
この2州のみ言えば、2012年よりも悪いとの話も出ている。
他の州も、決して2016年よりも良いとは言える状況ではない。
2012年のコーン相場
まさに、ジェットコースターのような相場変動となった、2012年。
今年の状況はその時とはかけ離れているものの、
この年、どういった相場になったのか、見ていきたい。
実は、2010年、2011年も不作であったため、
在庫不足により2012年が始まる前から高値となっている。
そこで、コーンベルトの干ばつが起こる。
2012年6月を底値(約$5.20)に上昇、$8.40前後の値をつけて下落した。
今年は、ここまでひどくはならないことは
ほぼ確実と言っていいのだろう。
まとめ
2012年との比較についてまとめてみた。
2017年は、在庫も多い見込みで、
作柄も、少なくとも、2012年ほど悪くはないことが分かった。
しかし、まだ熱波による高温障害の影響もよくわかっていない状況である。
Doughステージにどれほどのコーンが入ってくるか?
今後も見ていく必要がある。
※
2010年の値動きも改めてみるとすごい。
この年と、今年を比較してみる必要もあると思われる。
質問はコメント欄に。
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